保険会社の顧問をやられている先生方2名と、被害者側で交通事故に携わっている私の3名がパネリストとなり、交通事故に関して実務上問題となる事項について、各々の見解を披露するという形式の研修でした。
私からは、普段、実際に頻繁に相談を受けているような問題に関して、弊所でどのように対応しているのか、具体的な方策をなるべく詳細に話すようにしました。
事務所として蓄積したノウハウを開示する側面はあるのですが、研修に参加された弁護士の先生方を通じて、少しでも交通事故被害者の方々のお役に立てればと思い、できる限り話せることは具体的に話すようにしました。
他の事務所の弁護士の先生方にどれほど参考になったのかは分かりませんが、多少でも参考になっていれば幸いだと思っています。
保険会社の顧問をやられている先生方の話は、被害者側の事案だけ取り扱っている私と視点が少し違っているところも有り、参考になることが沢山有りました。
また、私自身、パネリストとして話をするということで、これまで当たり前に行ってきた業務の進め方について、改めて基本的な事項を深掘りして調べたりすることで、理解が深まる部分がありました。
あるいは、改めて対応策を整理し直すことで、より良い方策を思い付くこともあり、準備に結構な時間を費やすことになりましたが、非常に良い機会になりました。
今回、保険会社側ではなく、被害者側で頑張っている弁護士ということで、札幌弁護士会の中で、私に白羽の矢が立ったのですが、このこと自体、これまでの努力が多少なりとも評価された気がして、ありがたいことだと思いました。
今後も研鑽を続けて、多少でも交通事故事件の被害者の方々のお役に立って行ければと改めてしみじみと考える良い機会となりました。
弁護士 丹羽 錬