高次脳機能障害支援ネットが主催する高次脳機能障害ファシリテーター養成講座実践編を受講して参りました。
高次脳機能障害ファシリテーター養成講座とは、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、精神保健福祉士、保育士、介護士、教員などの専門職を対象とした高次脳機能障害者支援の専門家養成講座です。
東京の神楽坂で開催されていて、札幌のような遠隔地からの参加者は珍しいのではないかと思っていましたが、実際参加してみると、大阪や名古屋から参加されている方もいらっしゃって、高次脳機能障害への注目の高さが感じられました。
恐らく、医療関係者の方々は、日々、臨床の現場で苦慮されているのだろうと感じました。
実際、私の隣の席の方は、大阪の病院の看護部の主任さんで、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の方でした。
内容は、最初に、橋本圭司医師から、最新の高次脳機能障害についての知見についての解説が少しあり、その後は、グループ分けされた参加者が、高次脳機能障害者のサポートに関するプログラムを実際に行うという形式で、進められました。
本講座の目玉は、羅針盤と名付けられた高次脳機能障害者の集団リハビリテーションプログラムのようで、実際に交通事故により高次脳機能障害を発症した被害者の方が参加されて、その実践が行われました。
参加者の多くは、臨床心理士、言語聴覚士、看護師など、医療関係の従事者であり、弁護士で参加しているのは私だけではないかという印象を受けました。
このような講座に参加することで、高次脳機能障害についての理解がより深まり、また、高次脳機能障害者の周囲の人々が日々研鑽している姿を目の当たりにし、私もなお一層の努力を続けなくてはならないと強く感じました。
弁護士 丹羽 錬